紀元節と神武天皇と建国記念日
2月11日は紀元節の日?
2月11日って何の日か知ってますか?
カレンダーを見ればわかりますが、『建国記念の日』です。この建国記念の日が一昔前は『紀元節』といわれていたのをご存知ですか?
もともと、2月11日は、『神武天皇』が『初代の天皇』に即位した日なので、日本国の始まりとして『紀元節の日』とされてきました。
紀元節か建国記念日か
明治6年に定められた建国記念の日として、神武天皇が即位した日を『紀元節』としました。しかし、戦後にGHQの意向によって『紀元節』という日は廃止されました。
しかし、昭和42年の佐藤栄作内閣によって、『建国をしのび、国を愛する心を養う。』という意味を込めて『建国記念の日』として改めて制定され、現在に至ります。
神武天皇
神武天皇は、『古事記』や『日本書記』に125代続く天皇の『初代天皇』としての伝承があります。戦後の古代史学界では、初代神武天皇として疑問視されてきいましたが、、最近になって第10代の崇神天皇が3世紀前半ごろ実在したことが判明したことにより、ここからさかのぼって初代天皇は1世紀前半ごろと予想できる可能性が研究者の間で認められつつあるといいます。
『古事記』には137歳で、『日本書紀』には127歳で亡くなったとあり、かなり長寿であったようです。
神武天皇建国の地
奈良県橿原市(かしはらし)は神武天皇建国の土地で、橿原市という市名は神武天皇が橿原の宮に即位し建国したことによる。市のシンボルマークの金の鵄(トビ)は、神武天皇の弓の弭(ゆはず)に止まって光り輝き、長髄彦の兵を追い払った鳶から意匠されたもの。
陵(みささぎ)は奈良県橿原市にある畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)に治定されています。
疑問に感じて歴史を知って考えることも時には必要ですね。