その耳掃除は危険!綿棒など耳鼻科医が警鐘!?
綿棒での耳掃除は危険!?
海外をでも国内でも多くの耳鼻科医が綿棒での耳掃除は危険と言います。海外の綿棒メーカーでも『綿棒を耳の中に入れないで下さい』と注意書きをするくらい。そんなに、綿棒での耳掃除って危険なんでしょうか?
なぜ綿棒の耳掃除はダメなのか?
それは、綿棒で耳掃除をすることにより、耳垢を奥へ押し込んでしまうから。押し込まれた耳垢が化膿して、外耳炎になったり難聴になったりするため、危険ということなのです。
参考:危険!!綿棒は耳に突っ込んではいけません、正しい耳掃除の方法は意外でした。 | 五本木クリニック | 院長ブログ
耳垢ってなに?
そもそも、耳垢(みみあか)って何でしょう?耳垢と言いますが、正式名称は『じこう』と読みます。耳垢は新陳代謝によって剥がれた耳の穴の皮ふや、ほこりと耳垢腺(じこうせん)から分泌される液が混ざって出来たものなのです。
耳垢の役割
耳垢にもちゃんと役割があるのです。私たちのためにしっかり働いてくれています。
・細菌などの発生を抑える
・皮ふの乾燥を防ぎ表面を保護する
このような役割を知ると、耳垢が少しくらいあっても気にしなくなるでしょうか?
本来、耳垢は自然と排出されるようになっています。鼓膜付近から耳の入り口に向かい細胞が動いていて耳垢を出そうとしているのです。なので、特別に耳かきをする必要ないという耳鼻科医もいます。耳の穴のかたちは個人差がありますので一概には言えないようですけども。
ただ、耳掃除をする理由としては、『キレイにしないと落ち着かない』とか『気持ちいいから』というものが多く、この病みつき、やりすぎ状態への警告として、耳鼻科医が綿棒での耳掃除はダメと言っているということもあります。耳かき棒も同様の理由でNGです。
耳かきは、月1回くらいの頻度で2~3分くらいがちょうど良いとのこと。そして、耳垢がたまりやすいのは、耳の入り口から1センチくらいまでのところ。
この1センチくらいのところに、耳垢になる耳垢腺があります。掃除するならこの1センチあたりをサッと掃除しましょう。耳の奥の鼓膜付近には耳垢はほぼないので、奥まで掃除する必要はありません。
耳鼻科が勧める耳掃除
耳鼻科が勧める耳掃除は綿棒を使っての耳掃除です。上記からの綿棒は危険!に矛盾するようですが、綿棒が危険だと言っているのは、耳掃除の頻度や正しい耳掃除のやり方を知らないためだと思われます。海外はすぐに訴訟になってしまうという理由もあると思いますが。
参考:むらかみ耳鼻咽喉科 http://www.kamimura-jibika.or.jp/index.html
何事もやりすぎには注意が必要です。
あまりの気持ちよさに癖になってしまう気持ちは分かりますが、耳垢の役目も分かったことなので耳掃除をするのは少し控えてみましょう。月1~2回くらいで十分ですよ。