温水洗浄便座を海外で流行らせるにはトイレの女神が必要かも。
ウォシュレットとよく言いますが、
本当は温水洗浄便座と言います。ウォシュレットはTOTOの温水洗浄便座の商標です。
先日、我が家の温水洗浄便座が動かなくなりました。もう10年になります。やっぱり温水洗浄じゃないときれいになったのか不安です。早く新しいものを付けたいです。
温水洗浄便座は、今や日本のどこに行ってもあります。飲食店、サービスエリア、デパート、公衆トイレにもあります。私ごとですが、温水洗浄便座のトイレじゃないと、もう用が足せなくなっております。
ここまで温水洗浄便座が普及したのは、1980年販売時期がバブル景気と重なっていたからと言われています。温水洗浄便座は『なくてはならないもの』ではなかったバブル期。そんな時期の購入のきっかけとは、『あっても困らない、、、』という景気良い買い方の人が多かったからだそうです。
それから、日本中にあっという間に広がり、機能の充実・殺菌除菌機能など付加価値を付けながら、今に至る進化を遂げています。
ちなみに、
洋式トイレの普及は、GHQが日本を占領していた頃に日本各地に広まり、1977年ころには洋式トイレが和式トイレを超えたということ。
男性用小トイレも洋式トイレと同時期に広まっています。
いまだに海外で普及しないのはなぜ?
日本を訪れる外国人観光客や有名人も、日本のトイレのきれいさと温水洗浄便座の気持ちよさに感動し、日本のみやげ話として持って帰ると言います。
家電量販店でも温水洗浄便座の売れ行きが良いとのことですが、買い求められている割には、海外で温水洗浄便座を目にすることはあまりありません。
理由はいろいろあるようですが、その中のひとつは水です。
特に、ヨーロッパの水道水は石灰分を含んでいる硬水です。この水を温水洗浄便座に使うと、石灰分が固まってしまいポンプが故障したりノズルが詰まって温水が出なくなるということが考えられます。
また、ほとんどの国の水道水は不純物が多いため、温水洗浄便座が適さないということがあるようです。日本でこれだけ広がったのも、日本の水道水の質の高さがあったからなんですね。
温水洗浄便座が広まらない他の理由としては、
治安の問題や意識改善があります。海外ではよく見かけますが、汚れや落書き、壊れたトイレなどなど、なるべくならトイレに入りたくない思わせるトイレが多いです。
海外で温水洗浄便座を普及させようとすれば、こういった治安や意識の改善しないといけないでしょう。いろいろな人種や思想も絡んでくるので、一筋縄ではいかない問題ですね。
いつもきれいにするために
トイレをいつもきれいにしておくと、良いことがある。と風水でも成功本でも言われています。今の温水洗浄便座は、自動洗浄機能があるので、そうじするのは楽になりましたが、1か月に1回くらいは、温水洗浄便座を取り外し、そうじが行き届かない部分も掃除してみてはいかがでしょうか。
トイレには女神さまがいて、トイレをきれいにするとべっぴんさんにしてくれる。って植村花菜さんが『トイレの神様』で歌っていましたね。
もしかしたら、トイレ掃除にこそ治安問題や意識改善のきっかけがあるのかもしれません。