日焼けの前後ケアと紫外線のシワたるみ
暑かった夏。
アメリカ海洋大気局【National Oceanic and Atmospheric Administration/NOAA】が8月20日に、2015年7月の世界平均気温が1880年(観測が始まった年)から2015年までで、過去最高の気温となったと発表しました。
今年の7月の平均気温は、これまで最高だった2010年の平均気温を0.09度上回ったそうです。
そんな暑い今年の夏に、海や川、山に出かけた人も多くいたのではないでしょうか?強い日差しで真っ黒に日焼けした人や子どもも多く見かけます。
さて、ひと口に日焼けと言っても、人によって日焼けのタイプがあります。日焼け後の対処や日頃の対処をしておくことは、後々の肌の影響も考えるととても大切なことなのです。
赤くなってヒリヒリするときは、、、
日焼けの後に赤くなり、ヒリヒリと痛みがあるような肌の炎症が起こっているときは、まずシャワーの冷水でよく冷やすことです。そして、化粧水やローションで保湿をしワセリンなどで肌を保護するのがベスト。
日頃の対処として、、、
また、日焼けによるシミやそばかすなどの色素沈着が気になるなら、ビタミンをとるのがおすすめ。
たとえば、
ビタミンA:にんじん、ほうれんそうなど/皮ふや粘膜の健康維持に効果あり。
ビタミンC:レモン、キウイなど/メラニンの過剰な生成を抑える効果あり。
ビタミンE:アーモンド、アボカドなど/血行を促進、皮ふや体を守る効果あり。
日焼けをして黒くなった顔や体は引き締まったように見えてカッコいいですが、日焼け後のケアはしっかりしておかないと、気が付いた時には非常事態になっているということもありますのでご注意を。
日焼けをして肌が黒くなるのはメラニンという物質によるもの。このメラニンは、私たち動物が体内に持っている褐色もしくは黒色の色素のことで、このメラニンの量によって髪の毛の色や皮膚の色、目の色が決まってきます。
太陽の紫外線を体に浴びるとメラニンが生成されます。もともと、メラニンは紫外線が肌の奥に達するのを防いで、細胞を紫外線から守る役目を果たしています。
しかし、紫外線を浴びすぎるとメラニンが発生しすぎて、シミやソバカスとなって残ってしまうのです。
気を付けるべきことは、紫外線を浴びすぎることにより深いシワやたるみ。そして、毛穴の広がりにも影響してきます。さらに深刻化すると皮膚がんの原因にも。
メラニンが多い少ないの違い。
メラニンが多い人
紫外線から肌を守る力が強い。メラニンが生成されやすい。シミやそばかすが増えやすい。
メラニンが多いのは黒人です。紫外線を浴びてもメラニンが肌の奥にまでダメージを与えないように働くので、紫外線を浴びても肌の老化が少なく深いしわやたるみがあまりないといいます。
メラニンが少ない人
紫外線から肌を守る力が弱い。赤くなりヒリヒリしたりする。肌老化につながりやすい。
メラニンが少ない白人は、紫外線が肌の奥まで影響を与えやすく肌の老化や紫外線による皮膚がんの発生率が高いと言われています。
とくに女性は気を付けて!
紫外線を浴びすぎないことが前提ですが、美白化粧品のようにメラニンの生成をストップさせてしまうと、紫外線による肌の老化を進めてしまうことにもなるとか。
メラニンの役割は紫外線が肌の奥まで届かないようにしているわけですから、メラニンの生成が抑えられれば肌老化まっしぐらということになります。
美白ケアだけで安心せず、美白ケアと紫外線対策を一緒にしましょう。紫外線の影響を受け過ぎず、美白化粧品でケアをする。ということが理想ですね。
参考:スキンケア大学