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ミツバチの蜂群崩壊症候群から生態を学び直すとなぜか愛おしくなるオスの性。

蜂群崩壊症候群(CCD)

巣に帰ってこないミツバチの問題をご存知でしょうか?

この現象を蜂群崩壊症候群(CCD)と言います。欧米でもこの現象は確認されていて、農作物への殺虫剤(ネオニコチノイド系農薬)などが一端ではないかということで、農薬の使用制限を始めています。

 

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国内においても、神奈川県の三浦半島で飼育されているミツバチの働きバチが大量にいなくなるということが相次いで発生しています。

 

三浦半島では、農薬が風にのって巣箱や働き蜂に影響を与えるのではないかと考え、風のあたらないところに巣箱を移動させました。

そうすることにより、蜂群崩壊症候群(CCD)に対して、絶大な効果があったとのことなので、はっきりと原因が分かっていない蜂群崩壊症候群(CCD)ですが、農薬が多少なりとも関わっていることは間違いないようですね。

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ミツバチが巣に帰る能力を失ってしまう。ということは超異常現象です。この影響が人間にも及んでくる前に原因をはっきりさせる必要があると思います。

 

ミツバチの巣の中には、だいたい数千~数万のハチがいます。これらの蜂はすべて1匹の嬢王蜂から生まれます。女王蜂が産む卵の数は、だいたい1日に1000個~2000個。1分に1個のペースです。

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ミツバチの寿命

女王蜂が約4年、働き蜂が約1カ月、オス蜂が約1か月。

 

女王蜂の誕生

メスの幼虫は主に花粉と蜂蜜を食べて育ち働きバチとなります。このとき、働きバチの頭部から分泌されるローヤルゼリーのみで育てられるメスがいます。これが、交尾産卵能力のある女王蜂となります。

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最初に羽化した女王蜂のサナギが、あとに生まれてくるものの部屋を壊し、女王の座を確かなものにしていきます。女王蜂候補が2匹のときは、女王の座をかけての激しい闘いとなるようです。

こうして、ミツバチの巣の中で、たった1匹の嬢王蜂が生まれるわけです。

 

春から初夏にかけて、また、新しい女王蜂の候補がサナギへ育つと、古い女王蜂はたくさんの働き蜂やオス蜂といっしょに巣をはなれていきます。(巣分かれ、分封といいます。)

  

ミツバチの巣の構成

ミツバチの巣には、嬢王蜂と働き蜂、そして働かない蜂がいます。

1匹は女王蜂です。

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あとの90~95%は働き蜂。

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しかも、この働き蜂はすべてメスです。この働き蜂がミツバチのイメージである、『巣のそうじ』『育児』『巣作り』『門番』『花の蜜集め』と甲斐甲斐しく働きます。

 

そして、残りの蜂が働かない蜂となります。この蜂はすべてオスです。

 

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オスは女王バチ交尾するために生きています。ですので、巣では何もしません。働き蜂に生かされているようなものです。

オス蜂は、晴天の日を選んで集団で飛行し、その群れの中へ女王バチが飛び込んできて交尾を行います。その交尾の際にオス蜂は、腹部が破壊され交尾後死亡します。このためにオス蜂は生かされているのです。

 

この時、交尾できなかったオスも女王蜂とともに巣に戻りますが、繁殖期が終わると働きバチに巣を追い出されて死に絶えます。

 

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ミツバチの生態って不思議で、魅力的です。人間のオスとして考えるところも多々ありますね。