ギリシャ問題とは？簡単な説明とサッカーWCギリシャ代表の心意気

ギリシャ危機

もともと、お金の使い方がいい加減なために、今や、とんでもないことになっているギリシャ。国の崩壊すらありうる状況ですが、なぜこうなってしまったのか？その原因は何だったんでしょうか。

一番の原因は多額の財政難隠しです。

これが明るみに出たことにより、融資を受けることが出来なくなり、国としての資金繰りが出来なくなりました。

お金がかかりすぎるギリシャ国内の問題

・多すぎる公務員

人口1100万人、仕事をしている人が400万人そのうち公務員が100万人という多さ。この100万人の公務員の優遇された給与（公務員の給与は民間一般給与の3倍）が財政を圧迫しているひとつとして挙げられています。

そして、選挙のたびに政治家が支持者に公務員の身分をプレゼントをしていたとのこと。このあたりが、国の政治を濁らせてしまった原因かもしれません。

充実の年金保証

年金の支給は58才からとなっており、生活に十分な額の年金の保証をしていたようです。充実した年金制度を設けようとすると、予算はかかってしまいます。

脱税の横行

国の機能が上手く稼働していないのか、小売店ですら売上ごまかし脱税をする者が多発していたとのこと。公務員の給与との差がありすぎる。ということも原因のひとつかもしれません。

借金体質

ユーロの仲間入りで借金がしやすくなり無計画な借入が続く。自国の通貨ではなく、ユーロ圏内の通貨だけにギリシャの都合だけで通貨の操作が出来ない。他の国とのしがらみもあるためギリシャ1国ではどうにもできない。という事態に陥った。国の帆かじ取りがあいまいだと、国民も不安になります。

こんな一見、だらしなく見えるギリシャですが、覚えておきたいことがあります。

それは、2014年サッカーワールドカップ、ブラジル大会後のギリシャ代表選手たちのとった行動です。

ギリシャ代表と日本代表が戦ったのは記憶に新しいところです。ギリシャ代表側に退場選手が出て10人で日本代表と戦い引き分けとなりました。

そして、ギリシャ代表はギリシャとして、ベスト16という歴史的な快挙を果たしました。この快挙に対しギリシャの首相は、選手たちに報酬を払いたいと申し出たのですが、ギリシャ代表選手たちは断っています。

『僕たちは特別な報酬を望んでいない。僕らが望むのは、代表チーム用のスポーツセンターを建てる場所を見つけ、建設する。』という要望を代わりに託しました。

つまり、報酬のお金で代表チーム用のスポーツセンターを建ててほしい。ということですね。ギリシャ代表選手たちの努力はこの目的のための努力ということです。

ギリシャの選手もギリシャ国民です。この真摯な願いに国として応えるために、財政の立て直しに死力を尽くしてほしいものです。ギリシャ代表選手はギリシャにおいて歴史的快挙を成し遂げました。やればできるのですから、国として歴史的な快挙を遂げてほしいと願います。