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うなぎコーラの木村飲料。発想の原点は子どもの実験体験?

カレー風味の『カレーラムネ』、お茶を加えた『しずおかコーラ』をご存知でしょうか?カレーラムネなんて、知らない人は「え~、おいしいの??」と思うかもしれませんが、悔しいけど飲んだら「あれ、結構アリかも」と思うはず。

こんな『えっ!?』と思う商品を作ってはいますが、地サイダーを手がける静岡県島田市にある老舗の飲料水メーカー『木村飲料』さんなのです。

 

爆発的ヒットを連発する意表を突いた飲料水メーカーとしての名のほうが通っているかもしれないですが、、、 

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その木村飲料さんから7月21日に発売される新商品『うなぎコーラ』なんと、コーラにウナギエキスを加えて、飲んだ後にかば焼きのような香りが売り。とのこと。色もかば焼きを意識してカラメルで調整。価格は200円前後/240mlとなる予定とのこと。静岡県内の高速道路サービスエリアや土産物店、全国のスーパーなどで販売の予定らしいです。

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奇抜な商品が生まれたきっかけ

木村飲料の自信作『元祖ビー玉ラムネ』が、2006年にモンドセレクションの金賞を受賞し、その翌年には最高金賞を受賞しました。この宣伝効果で売り上げを何倍にもしよう。

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と意気込んでいましたが、結果は全然売り上げが伸びない。モンドセレクション受賞の効果が見られなかったとのこと。その時、木村飲料の木村社長は、❝宣伝費をかけられない中小企業は大手に勝てない。いいものを作れば売れると思っていたのが間違いだったのです❞ということで苦悩、経営方針の見直しを迫られます。

 

そんなときに、光明を見出したひとつのアイデアがありました。

それは、『必勝合格ダルマサイダー

営業部長の発案で売り出した商品なのですが、神社で祈祷してもらい、ダルマ型のボトルに入ったサイダー。さらに『世界初のお祓い飲料』というキャッチで受験生のハートを掴むことに成功しました。

木村社長は、❝中身の味は同じですよ。でも、目に見えない力が体の内側から働く……はずです❞と言いますが、これがウケたのは事実。合格したらサイダーのおかげ。全く勉強してなくてもサイダー頼みで買ってくれるお客さんもいるでしょうしね。

 

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その後、『わさびラムネ』の販売。ラムネとワサビの組み合わせ。なかなか想像のつかない発想ですよね。このわさびラムネの誕生は、静岡特産のメロンの果汁を入れて、メロンのラムネを作ろうとしたところ、殺菌処理などの問題で断念。だったら同じ色のわさびにしよう。ということで出来上がったらしいのです。

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大反対を受けながらも作ってみたら、おもしろがって受け入れてくれるお店があり、そこから火が付き大人気になった。ということ。

 お酒に合わせられるということであれば売れますよね。

 

商品の基本となっているコト

木村社長は子どものころ、工場内の調合室に忍び込んでは、遊びながら変なサイダーやラムネを作るいたずらをしていたといいます。

そして、清涼飲料は遊びながら作るもの。と考えているからこそ、企画するときのワクワク。開発するときのワクワク。販売するときのワクワク。なのでしょう。

そんなワクワクが商品から感じ取れて、お客さんは喜んで買ってしまうんでしょうね。

ちなみに、遊び心でできたのかどうかは分かりませんが、地サイダーソング『GO GO THE サイダーマン』のCDも発売しています。木村社長も参加してます。

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木村飲料株式会社さんHPより購入できます。

 

❝小さな失敗はいっぱいしても経営を揺るがすほどにはならない。だからこそ、遊び心溢れる商品を次々に生み出せる❞

私たちは失敗を恐れます。できれば、失敗しないほうが良いと思います。木村社長の子どものころ、遊びで作った変なサイダーやラムネの実験からも分かりますが、失敗しても、今度はこうしてみようっていうワクワク感があれば、失敗は失敗ではないのかもしれませんね。