毎日のネタ

毎日ネタの宝庫。発信される情報の中から今日の話の花になるネタを。

優先席のペースメーカー装着者へ携帯電話が与える電磁気の影響とは?

本当に携帯電話はペースメーカーに影響をあたえるのか。

電車内における携帯電話とペースメーカーについての議論は数年前からありまして、
病院で携帯電話を使ったらどうなるんだ?とか、cafeに入ったらダメなのか?とか、自分で携帯を使ってもダメなのか?とかも含めて、この話題のあやふやな部分が迷走している感じですね。


本当に影響があるのか?

公益財団法人日本心臓財団によりますと、

『ペースメーカーは磁石や磁気にあまり近づけすぎると誤作動を起こすことがあり動悸や不快感が生ずることがあります。』
としていることから、少なからず磁気による誤作動はあるようです。
ただ、『身の回りにある家庭電気製品は心配ありません。電磁波で調理する家庭用電子レンジでも抱えるほど密着しなければ影響ありません。』
と、電子レンジを抱えるくらいじゃないと影響がない。と言っていますので、さほど気にすることはないと思います。

          f:id:Hiyotena:20150610140639g:plainペースメーカー

そして携帯電話については、『日本医用機器工業会、ペースメーカー協議会のガイドラインでは「22センチ以上離れること」としています。』
とありますが余裕を持った距離ということですかね。

考えてみると、電車内での22センチの距離ってものすごく近いです。人の顔の前で携帯を触っている感じ。こんな状況は満員電車のぎゅうぎゅう状態くらいなものですから、満員電車内での携帯の使用は控える。ということで解決するのではないでしょうか。さすがにペースメーカーをつけている方でなくても、満員電車内で、しかも顔の前で携帯をいじられるとイライラしますからね。

            f:id:Hiyotena:20150610140548j:plain満員電車

これらを受けてか、少し前から、鉄道会社に共通してアナウンスされていた『優先席付近では携帯電話の電源をお切りください。』というフレーズは、

関西においてなくなりました。ただ、関東はというと100%安全性が確認できない。ということで、『優先席付近では携帯電話の電源をお切りください。』というアナウンスはこれからも流れるでしょうね。


最後に公益財団法人日本心臓財団によりますと、
『ペースメーカーに影響があるのは、強い電磁気を発生させる大型の発電装置や溶接器、また高出力の送信塔、高圧電線の下など。
脈の異常を感じた場合にはすぐに離れるようにしましょう。』 
『携帯電話は隣りの人が使っていたからといって心配する必要はありません。』
『患者さんの中にも携帯電話を利用している人がいます。』
とあります。強い電磁気を発生させるMRIでも何ともないペースメーカーもあるようなので、ペースメーカーと携帯電話の折り合いは付いてきたといってもいいではないでしょうか。